先日、明治神宮に行ってまいりました。
とてもたくさんの方々が参拝に来ていました。
明治神宮のこの木々の森には本当にいつも圧倒されます。
NHKスペシャルで見たことがあるのですが、実は明治神宮の大きな森は「人工の原生林」のようなのです!
1915年頃に、本多静六、本郷高徳、上原敬二ら林学者によって設計され、
365種12万本の木々の成長速度を逆算して、50年後・100年後・150年後の森の様子を想定して人工的に作られたようです。
365種12万本の木々の成長速度を逆算する………💦💦💦
本当にすごいとしか言葉がないです。
これが100年も前に、人の手で作られたなんて本当に昔の人はすごいなと感心されっぱなしです。
しかも、100年経っても、しっかりと木々は大きく育ち、森が残っていることが本当にすごいですね!

↑本殿へ向かう参道の灯篭

↑縁結び、家内安全の象徴の夫婦楠(めおとくす)

↑北参道へ向かう道
明治神宮のホームページにも書いてありましたが、
どんな木々を植えたら「永遠の杜」になるかを考え、将来的には椎・樫・楠などの照葉樹を主な構成木となるように植えることを決定したようです。
その理由は大正時代、すでに東京では公害が進んでいて、都内の大木・老木が次々と枯れていったので、
100年先を考えるのであれば、照葉樹でなければ育たないと結論づけたのです。
ところが内閣総理大臣であった大隈重信首相は「神宮の森に薮はよろしくない、杉林にするべきだ」として
伊勢の神宮や日光東照宮の杉並木のような雄大で荘厳なものを望んでいました。
断固として大隈重信の意見に反対し、谷間の水気が多いところでこそ杉は育つが、この代々木の地では杉が不向き、都会に適さないことを林学の見地から説明してようやく納得させたそうです。
こうやって大きく森を育てるには、環境をよく見て、環境に合わせたものを育てていかなければいけないのだな…
というところも、改めて考えさせられるところでした。
(断固として反対したところも、カッコいい…💗)
NHKスペシャルで「明治神宮 不思議の森 〜100年の大実験〜」という題目でしたが、
録画したのがまだ残っているので、今日の夜にでもまた見ようと思います!